« ●同じ姿勢を続けていると痛い場合 | トップページ | ●伸展型の腰痛 »
椅子に座っている姿勢を例に、良い姿勢と悪い姿勢について
まず横から見ると、背骨の前後のカーブがわかります。
胸を十分に張っていると、一見良い姿勢に見えますが、骨盤が前に傾斜して反り腰(腰椎の前育)が強くなっている場合があります。これでは、腰部の筋肉は休めません。
反対に骨盤が後ろに傾斜し、腰が丸くなっていて腰部の筋肉や腰椎の後方にある靭帯などは引き伸ばされた状態もよくありません。いずれもその姿勢を長く続けていると、腰部の筋が疲労しやすい状態といえます。
一方、後ろから見ると骨盤の中央に背骨がまっすぐに立っている状態が正常です。しかし、だれにでも利き手、利き足があるように、腰部にも体重をかけやすい側とそうでない側があります。つまり、腰から上の体重を骨盤上に乗せるにしても、左右のいずれかに偏っている場合が多いのです。
その影響は、左右の足の組み方にクセとして現れます。通常、左に体重が乗りやすい人、あるいは背骨が骨盤に対して左に寄っている状態の人は、右足を上に組みやすいのが普通です。
このような習慣が、徐々に背筋に慢性的な緊張を与え、さらには腰椎の変形に進行していく場合もあります。
座った状態で両腕を左右に広げ、指先を遠くに伸ばそうとしています。どちらかに体重がかたよる習慣がある人は、左には右の骨盤を持ち上げずに楽に手を伸ばすことができますが、右に伸ばそうとすると、すぐに左の骨盤が浮いてしまいます。
このように骨盤への体重の乗せ方に左右差がある場合、座った姿勢だけではなく立った姿勢など、ほかの姿勢でも同様の習慣があるケースを多く見受けます。こうなると、歩行や走行などさまざまな動作にも影響が出てくるようになります。
若いうちは筋疲労だけですみますが、この習慣を何十年も続けると徐々に腰椎の変形が進行してしまうので注意しましょう。足の組み方や左右への傾斜で左右差が大きいと感じる場合には、その習慣が固定化しないよう日頃から気をつけることが大切です。